お香の種類
お香は白檀や沈香などの単独でお香になるものもありますが、
主にアジア原産の木や樹脂などの天然香原料を調合して作られています。
その香りは、主に草花の精油などを使った直接的な西洋の香りとの違いであり、和の香りならではのもの。
しかも、香原料の大半が漢方薬として利用されているため、香りが良い上に体にも優しいのが特徴で、古くから”香の十徳”としてその効用が伝えられています。
匂い袋
お香の中でも馴染み深いのが匂い袋です。刻んだ香原料を調合して袋に入れたものです。常温で香りを楽しみます。
お線香
燃やして香りを楽しみます。
天然ならではの白く真っ直ぐに立ち上る美しい煙。
お線香は仏壇で焚くものと思われがちですが、自分のために日常で楽しんでもらいたいです。
練香
薫物といえば練香を言います。
粉状の原材料を調合し蜜で固め熟成させます。
温めて使いますが、ほのかに香る白檀や沈香がふわっと広がり何ともいえない空間を作り出します。
印香
粉末の原材料を調合するまでは練香と一緒ですが、ふのりで固め可愛い型で抜きます。
温めて香りを楽しみます。
塗香(ずこう)
元々お浄めに使われていましたが、最近は
「和のフレグランス」として人気があります。
手首などにつけて香りを楽しみます。体温によって香りが違ってきます。
焼香
仏の一番の供養は煙です。
刻み状の香原料を焼香ならではの調合をし心に残る香りにします。